PDCAとOODAの比較

PDCAサイクルとは、元来、品質統制の領域において業務と製品を継続的に改善する方法です。

OODAループは、米軍が開発した臨機応変な判断の技術です。生産性向上や人生の勝利を直観等の判断により実現します。

PDCAサイクルとOODAループは、目的が違い直接に対比できるものではありませんが、分野ごとに比較することで各々の特徴と分野ごとの優劣が明らかになります。

品質統制においてPDCAは歴史的に大きな成果を出してきており、改めて検討する必要はありません。

ここでは、品質統制以外の領域、特にマーケティングや商品企画開発や人事、経営などビジネスでPDCAとOODAを適用する場合に、どのように異なっているかを見てみましょう。

PDCAサイクル」の詳細については、こちらを参照してください。

OODAループ」の詳細については、こちらを参照ください。


PDCAとOODAの違いは、「石橋の渡りかた」などに例えてみるとわかると思います。

PDCAとOODAの違い:石橋の渡りかた」については、こちらを参照ください。


想定している環境

PDCAは環境の変化がないという前提が成り立てば有効です。今日、この前提が成り立たなくなっています。

OODAは、想定外のことが起こるVUCAの(不安定で(Volatile)、不確実で(Uncertain) 、複雑で(Complex)、曖昧な(Ambiguous))世界を前提にしています。


想定している組織文化

組織や文化、業務、経営制度などの側面も、PDCAとOODAで異なってきます。

PDCAは、命令統制(Command & Control)の中央集権組織を暗黙のうちに前提としています。マネジメント側により計画(Plan)と評価(Check)が行われ、現場が実行(Do)と改善(Act)をする階層組織で適用されていることがあります。

OODAは、自律分散組織を前提としています。権限委譲された現場が主体となりOODAを実行しています。

自律分散組織」の詳細については、こちらを参照してください。


計画とビジョン

PDCAの「計画(Plan)」は、計画策定を決めた後は実行して改善するまで変更しません。

OODAではそのような固定した計画はありません。「わかる(Orient)」というOODAの過程で、思考モデル:VSMA™を随時更新して、選択適用をしていきます。

次世代 思考モデル:VSMA™」の詳細については、こちらを参照してください。


目標管理

経営制度、目標管理などの側面も、PDCAとOODAで異なってきます。

PDCAの「実行(Do)」は、「評価(Check)」で、数値目標の達成状況を評価されます。

OODAではそのような固定した数値目標はありません。自律自己統制です。

次世代 目標管理方法論:VSA™」の詳細については、こちらを参照してください。


戦略

PDCAの想定している戦略は第1世代から1970年代までの第3世代の戦略です。

OODAは、第4世代から次世代の第6世代経営戦略を想定しています。

軍事の世界で説明しますと、PDCAは大量破壊の「消耗戦」の戦闘を想定しています。

一方、OODAはスピードの「機動戦」の戦闘を対象としています。OODAは環境と行動との間の乖離にまで適用していることから対象領域が広範です。このため、PDCAと比較対象とするものではありません。

第1世代から第6世代経営戦略」の詳細については、こちらを参照してください。


経営の領域では、PDCAは日本だけ、世界ではOODA

日本企業がPDCAを何度も回しているうちに、例えば、シリコンバレーのIT企業はOODAを実行してマーケットを寡占してしまっています。

例えば、リーンスタートアップはOODAの適用例です。また、特許権ですが、特許の手続きをして時間を浪費しないでマーケットに投入して市場創造、市場寡占をしてしまいます。

事業経営で、OODAを知らずにPDCAにこだわっていては生き残れません。

OODAループ:PDCAでは生き残れない」の詳細については、こちらを参照してください。


PDCAを提唱していたとされるデミング。しかし、実はデミングはPDCAを推奨していませんでした。誤りを指摘していたのです。

PDCAサイクル:デミングが誤りを指摘してた」の詳細については、こちらを参照してください。


高速PDCAと光速OODA

瞬時の判断が影響する現場の即断即行のためには光速OODAにかないません。

直観による反射力を生かしたOODAです。光速OODAによって、ここ一番のプレゼンテーションやディベート、ディスカッション、意見交換、説得といった場面で成功します。ジョンボイド自身、直観による反射力を活かした光速OODAがあまりにも凄まじい成果を出すので、一時期公表するのをためらっていたというほどです。

OODAについての誤解があります。

OODAループの誤解」の詳細については、こちらを参照してください。


PDCAの欠点を補完するOODA

品質統制などPDCAが有効な分野ではPDCAの強みを生かして、PDCAの欠点の領域をOODAで補完させて併用するのが合理的です。

特に変化する環境に適応するためビジョンから戦略の柔軟な策定と実行の領域でOODAが有効です。

PDCAの欠点を補完するOODA」の詳細については、こちらを参照ください。


OODA 本の出版

私たちアイ&カンパニーは10年以上にわたりOODAやPDCAを先進企業に実装するお手伝いをしてまいりました。あわせて本稿や講演などをとおして多くの意見をいただいてきました。これらを踏まえ日本社会をよりよくするために、OODA本の構想を練ってまいりました。

現在、本の内容についてご要望ご意見などをお伺いしております。

アンケート」をこちらにてお願いします。ホワイトペーパーをお礼に贈呈します。

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