OKR導入に必要なOODAマネジメント

GoogleのOKRとは

Google(グーグル)などシリコンバレー企業が導入しているOKR(Objectives and Key Results)は、目的(Objectives)と主要成果(Key Results)を紐付ける目標管理ツールです。

GoogleやIntelが採用しているとした書籍が日本でも出てOKRの言葉が広まりました。



Google(グーグル)の事例:OKR

グーグルなどでは、計画ではなく、OKRを使っています。OKRは目的を明確にすることに重心をおいています。

目的に対してどのような成果が出ているかを把握します。

日本企業で多く使われているKPIと異なります。KPIは指標が一人歩きしています。目的に関係なく、KPIで設定された計画が主導することになってしまいます。


セールスフォースの事例: V2MOM

セールスフォースSalesforce社は、計画ではなく、V2MOMを使っています。

V2MOMは、Vision、Values、Methods、Obstacles、Measuresです。ビジョン、価値、方法、障害、指標のことです。ビジョンを明確にしてどのような状況下を把握します。



シリコンバレー企業を代表とするアメリカの先進企業は成果を重視した経営をしています。そのツールの一つがOKRを代表としたツールになります。

OKRを代表とするツールは、最初にビジョンや目的を決め、目的の達成状況を数個の成果で示し、成果の達成状況をみていきます。

OKRなどのツールは、ツールを導入するだけでは効果が発揮できません。その背景にある価値観や風土まで一体となった経営の考え方を導入することが重要です。


OODAループ

シリコンバレーを中心に普及している経営の考え方が、OODAループです。確実に目的を達成する思考法です。米軍で軍事用に開発されたOODAループは、スポーツでも導入が進み、OODAループを適用しないと勝てなくなっています。

米軍出身のイノベーター(Military Innovator)が中心となり、OODAループをシリコンバレー企業などで適用を始め広く普及しています。OODAループは日本企業にも導入し成果を出しています。

OODAループによる組織経営で重要なのがVSAです。次世代目標管理という位置づけです。VSA(世界観)はOODAループの「わかる」で形作られ、「きめる」の判断基準として使われます。

OODAループのVSA経営

VSAの詳細については、書籍『すぐ決まる組織のつくり方:OODAマネジメント』で紹介しています。内容の紹介はこちらです。




著作:アイ&カンパニー
出典:本稿は2005年以来のシリコンバレーなどでのOODAループ実装実績に拠る提言です。
脚注:本論文はビジネスにおけるPDCAとOODAループの適用について議論しています。私たちは、OODAループを広義のOODAループ理論つまりジョンボイド理論として定義しています。本論文はフィードバックに基づき随時、更新しております。
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