OODAループ:PDCAでは生き残れない


OODAループ(ウーダループ)とは、あらゆる分野で適用できる戦略の一般理論です。「みる・わかる・きめる・うごく・みなおす」の英語の頭文字がOODAループです。

OODAループは、ビジネスの世界で広まっています。また日本では、PDCAサイクルが回らないと悩まれている人がOODAループに注目しています。そして、すでに先進企業はOODAループの導入を進め劇的な成果を出しています。

OODAループは、仕事、私生活、受験、就職などの人生を変える思考法であり、ビジネスを変える組織論であり、教育現場を変える教育理論でもあります。


OODAループの体系

私たちは、この戦略一般理論を、200点を超えるOODAループ関連文献の研究を踏まえ実際に適用し検証した経験に基づき、
・組織向けに「OODAループ マネジメント」、そして
・個人向けに「OODAループ思考」として
独自に理論体系づけ実践してきました。

このページではこの実証された独自理論体系を次の4つの視点から紹介します。
PDCAサイクルとは何か
OODAループとは何か
組織によるOODAループの使い方
個人によるOODAループの使い方

OODAループの詳細は、「OODAループ:あらゆる分野で適用される戦略一般理論」をご覧ください。
簡潔な説明は、「OODAループを1分で説明します」をご覧ください。


PDCAサイクルとは何か


日本独自の改善技法:PDCA

日本では、「PDCAサイクルを回せ」と言われることが多々あります。計画を立て上司や関係部門と調整し意識合わせをしてから行動します。しかしPDCAが回らないと悩んでいる人が多くいます。

PDCAサイクルは、統計を使った品質統制の方法です。日本で1951年に品質管理の研究機関である日科議連で作られました。デミングではありません。未だにデミングがPDCAを日本に紹介したと誤解されている人が多くいます。


PDCAの欠点

PDCAの欠点は、計画 plan・実行 do・チェック check・行動 (改善) actと、行動するまでに三つのプロセスがあることです。PDCAは計画に従うことに集中し、計画に対して実行したかどうか結果をチェックします。想定外のことが起きるVUCAの時代には生き残れません。

PDCAは計画時に想定した通りに現場で行動できる環境で有効かもしれません。社内調整根回しに十分な時間をとってことを進める日本的な従来の思考法に馴染んでいるので多くの信奉者がいます。

PDCAサイクルとOODAループは本来は対比できる概念ではありません。強いて比較すると以下のようになります。

PDRやCAPD、EDCA、SDCA、改造PDCA手法などが提言されていますが、いずれもOODAループの亜種といえます。しかし、理論基盤が異なっていると考えられます。


OODAループとは何か


みる・わかる・きめる・うごく・みなおす/みこす

OODAループは、みる observe・わかる orient・きめる decide・うごく act・みなおす/みこす loop の五つのプロセスの英語の略称です。

思い起こしてください。人は誰もが、このOODAループの五つのプロセスで行動しています。OODAループをプロットした画像を示すと以下になります。


OODAループのPDCAとの違い

アメリカ企業の収益性や成長性が高い理由の一つがOODAループです。目指すビジョンつまり成果を組織で合意してから行動します。そして、PDCAの計画Plan・実行Do・チェックCheckの三つの手順ではなく、成果の出る有効な行動Actionをするための思考法がOODAループです。

OODAループは、計画が起点となり計画に従うことに集中する手順のPDCAとは異なります。ビジョン実現に向けた成果が出ることに集中して行動します。PDCAでは、夢・ビジョンではなく、暗黙の了解としてこれまでの状況が変わらないこと前提となっています。これまでの状況を想定した計画を立てるPDCAでは、現状を打破するイノベーションは起きません。

また、どのようになるか正確に予測できないところでは機能しません。想定外のことが起こる今日のVUCA環境では、現場で問題を発見して対処する必要があります。PDCAでは想定外の状況に直面しては、計画が当てはまらなくなります。現場で問題を発見して対処するためには、現場の判断を尊重して行動する必要があります。これがOODAループです。


組織向けと個人向け

以下では、使う主体毎に、「組織向けOODAループ」と「個人向けOODAループ」について、紹介いたします。


組織向けOODAループの使い方


日本型経営の衰退

日本企業に多い減点主義の人事評価などによる安定思考は、指示待ち保身ばかりの風土になり限界に来ています。


OODAループ マネジメント

OODAループを適用した経営がOODAループ マネジメントです。想定外でも迷わない自律分散組織「すぐ決まる組織」です。

シリコンバレー企業など急成長している企業の経営モデルが、OODAループ マネジメントであることから注目を浴び有名になっています。ビジョンに向けて成果を出すことを目指しチャレンジしていく経営です。以下のような今話題の次世代型組織がOODAループ マネジメントです。

  • 自律分散組織
  • ワクワクする組織
  • ティール組織
  • ホラクラシー
  • ネットワーク組織
  • 全員経営
  • 幸福経営
  • 年輪経営
  • 夢中になる組織
  • セムラーイズム、マーベリック

人工知能 AI時代に勝ち残る力

人工知能 AI の時代には想定内の業務はコンピュータで置き換えられます。人工知能に人間が勝ち残る力がOODAループです。


事業創成/商品開発

OODAループは、事業創成/開発でも適用されています。OODAループ理論に基づいて発展している手法に以下のものがあります。

  • アジャイル開発
  • リーンスタートアップ
  • デザイン思考
  • システム思考

OODAループの欠点

OODAループにも、組織で適用する場合には欠点があります。トップマネジメントのリーダーシップが必須であることです。しかし、私たちは、トップがリードしなくても、多くの人がOODAループを賛同するようになれば、組織は変わっていくと信じています。


組織向けOODAループ入門書
:すぐ決まる組織のつくり方 – 
OODAマネジメント入門書

OODAループの組織での使い方を解説した入門書が「「すぐ決まる組織」のつくり方 - OODAマネジメント」です。

OODAループの長年のビジネス適用実績にもとづく世界初のOODAループ マネジメント入門書になります。

本書の紹介については、こちらをご覧ください。

本書を読んでいただいた方々には、ご感想やご意見、ご質問を伺っています。こちらにお願いします。

PDCAは日本企業を停滞させた元凶だ

本書紹介で大きな賛同(いいねトップ)をいただいた記事が、プレジデント誌の「PDCAは日本企業を停滞させた元凶だ:現場の意欲も能力も奪ってしまう」です。こちらを参照ください。


個人向けOODAループの使い方


OODAループ思考

OODAループは、あらゆる分野で適用される戦略の一般理論 grand theory of strategyと言われています。俊敏に判断し行動する思考法でもあります。米軍で作られ世界の軍事戦略を一変させました。現在、広くビジネスや政治そして私生活などで使われるようになりました。

OODAループを身につけると、臨機応変にテキパキと動き、頭の回転が速いと評価されます。顧客や上司そして異性から頼り甲斐があり、心地よいと思われます。


頭の回転が速くなる「OODAループ思考

OODAループを身につけることで、最速の思考ができます。

計画を立ててから行動するといった固定観念を捨てます。計画マニュアルを鵜呑みにしてはいけません。その場をよくみて、その場で考えて行動します。

堅牢な世界観を作ることができれば、頭の回転が速くなります。OODAループの2番目「わかる」で実際の世界を観て世界観を更新していきます。

人は知らず知らずに癖や思い込みがあり、わかっているつもりが偏っていたりします。わかっていることをうごいて確かめ、みなおしていきます。

OODAループを身につけると、以下のようにして頭の回転が速くなります。

  1. OODAループのプロセスにより、速くなります。
  2. わかっていると、みて、直ぐに気づけます。
  3. わかっていると、俊敏に動けます。
  4. 効果的な動きがわかっていると、結果を出せます。
  5. 直観できめることで、光速で決められます。
  6. うごいて、検証し鍛錬できます。
  7. みなおして、学習できます。

OODAループ思考の詳しくは、こちらを参照してください。


OODAシート

OODAループを使っていくために有効な方法が、OODAループVSAシートに世界観を書き出すことです。


個人向けOODAループ入門書
:OODAループ思考

OODAループ思考 [入門]

日本人のために書かれたOODAループそのものの使い方マニュアルが「OODAループ思考」です。

OODAループ思考の概要紹介については、こちらをご覧ください。



「OODAループ」:よくある誤解

OODAループについて多くの誤解があります。
「OODAループ」:よくある誤解は、こちらを参照ください。

著者:アイ&カンパニー 入江仁之
参考:OODAループについてのこの他の小論文リストは、こちらです。
出典:本論文は2005年以来のOODA実装結果に拠る提言です。
   OODAループの参考文献はこちらです。PDCAの参考文献はこちらです。
脚注:本論文はビジネスにおけるPDCAとOODAループの適用について議論しています。
   PDCAの品質統制への適用について議論するものではございません。
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