状況・行動フレームワーク

私たちが日常、どのような状況ではどのように考えて行動したらいいかを明らかにするのが「状況・行動フレームワークSituations Actions Framework」です。「クネビンフレームワーク Cynefin Framework」を、未知と既知とに分類しMECEに再定義したものです。「クネビンフレームワーク」は、こちらにて紹介しています。

 


実態は単純だと思っていても、いきなり、混沌とした事態に陥ります。JRのぞみの重大インシデントや小田急電鉄の列車延焼事故などは、日常の運行の中で混乱状況を巻き起こします。

煩雑な業務をしていても、いきなり複雑な事態に陥ることもあります。神戸製鋼などの品質データ改ざんは、品質基準外製品の発生に対する対処が問題となりました。


従来は、単純な世界や繁雑な世界では、PDCAによる対応が考えられていました。

しかし、想定しないことが起こるいまのVUCA世界では、OODAによる対応が必要になっています。

状況は、以下のように既知と未知とに分類できます。


未知の状況

未知の状況とは、想定外(Unexpected)のことが起きる秩序のない(Unordered)状況です。変化する状況です。ここでは、安定化が目標となります。

未知の状況は、瞬時の対応が必要とされる混沌とした状況と、持続的な対応をする複雑な状況があります。


福島第一原発事故や911がありました。

福島第一原発事故では、津波を受けて吉田所長が陣頭指揮を取りました。911では襲撃を受けて、ルドルフ・ジュリアーニRudolph (Rudy) Giuliani ニューヨーク市長が直接指揮をとり秩序を取り戻す指示をしました。

俊敏な対応をするためにOODAが必要です。


アポロ13号の事故がありました。

専門家も正解がわかりませんでした。解決策を見つけ出さないと宇宙飛行士が死亡する状況でした。

ユーチューブYouTubeの創業の事例も特有です。当初は今の世界で使われている使われ方を想定できませんでした。

今季の売り上げ減少。経営陣の刷新。M&Aなど様々な未知のことが起こります。

実世界はほとんどがこの未知の世界です。

この世界はPDCAでは生き残れません。


既知の状況

既知の状況とは、想定外のことが起きない状況です。起こることが想定できる状況、そして、それ以外のことはない変化のない秩序(Unordered)の状況です。

想定外のことが起きない状況は、持続的な行動により対応する煩雑な状況と、瞬時の対応が必要とされる単純な状況があります。問題解決が目標となります。


油田や鉱物の探索、フェラーリなどの車の修理は既知の状況です。

借入金返済処理もこの領域にあてはまります。対処すべき行動が明確に決まっています。

評価指標parameterを設定して指揮命令command and controlすることが有効です。意思決定は権限委譲され自動化されることも容易です。

環境が変わらないことを前提にすると、PDCAが効果発揮が期待されます。単純な世界では、計画・実行・点検のPDSが有効です。

人工知能AIがカバーできる世界です。PDCAが当てはまる世界でもあります。


VUCAフレームワーク

この世界はVUCAといわれています。

VUCAの世界に応じて行動を示してくれるのが「VUCAフレームワーク VUCA Framework」です。

どのような状況下でどのように判断しどう行動したらいいかを示してくれます。状況を知っているか、そして行動の効果を予測できるかで分類されていることから、対応すべき状況を重複がなく網羅して分類しMECEになっています。

VUCAフレームワークについて、書籍で、事例を含めた解説をしています。

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著者:アイ&カンパニー 入江仁之
出典:本論文は2005年以来のOODA実装結果に拠る提言です。参考文献こちらです。
脚注:本論文はフィードバックに基づき随時、更新しております。
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