PDCAが日本を壊す

最近、日本では品質に関わる不祥事が立て続けに起きています。JR西日本の新幹線重大インシデント、神戸製鋼、東レ、三菱マテリアルなどの品質データ不正、日産自動車、スバルの無資格検査など。問題が明るみになったものだけでもこれだけあります。
日本の現場が大きな転換点をむかえています。団塊の世代が定年延長をして現場にいてくれたのが、いよいよ現場から去っています。形骸化された手続き偏重になって、現場の力が維持できていません。この問題をわかりやすく解いていきたいと思います。

PDCAサイクル

このような情況になっている原因の一つに、過剰なPDCA信仰があると考えられます。日本ではまだPDCAが提唱されています。これは異常な状態です。

  1. 提唱したデミングでさえも晩年にはPDCAの問題点を指摘しました。現場の力を維持して向上させていくために、PDCAのC:チェックではなくスタディのPDSAにすべきです。
     
  2. 設定された標準や基準に形式的に準拠しようとする姿勢も顕在化された問題の原因になっています。標準や基準の仮説を設定して検証する必要があります。
     
  3. 現地現物の観察がおろそかになっています。計画からいきなり始めると観察が後手になります。
     
  4. 主体的に当事者意識をもって仕事をしている人が減っています。JR西日本の新幹線重大インシデントでは車掌が異常を感じていながら新幹線を走行させました。工場であれば、生産ラインで問題を感じたら現場の人間がその場でラインを止める判断ができなくてはなりません。

今日の激変する環境でPDCAを回せと指示して満足していると足元をすくわれる危険があります。

PDCAサイクルに関する主な論文と要約を、こちらに掲載しています。


想定外のことが起こる世界

想定外のことが起こる変わり続ける世界(VUCAの世界)ではOODAのコンセプトが有効です。

私たちが日常、どのような状況でどのように考えて行動したらいいかを明らかにするのが「VUCAフレームワーク VUCA Framework」です。どのような状況下でどのように判断しどう行動したらいいかを示してくれます。状況を知っているか、そして行動の効果を予測できるかで分類されていることから、対応すべき状況を重複がなく網羅して分類しMECEになっています。

このフレームワークにより、想定外のことが起こる変わり続ける世界ではOODAが有効であることが示されています。

VUCAフレームワーク」の詳細は、こちらに紹介しています。


OODAループ

すでに先進企業はOODAループを導入適用して成果を出しています。
PDCAの代表としてトヨタが紹介されていますが、経営の方々は実態はOODAになっているとおっしゃられています。何よりも、OODAを提唱したジョンボイド自身が、トヨタがビジネスの世界で最も成功しているOODAを適用している企業であるといっています。
私どもが関わらさせていただいている企業のトップマネジメントの方々は例外なくPDCAではなく、OODAが必要であるとおっしゃられています。
OODA:PDCAでは生き残れない」については、こちらを参照ください。

OODAループに関する主な論文と要約を、こちらに掲載しています。


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著者:アイ&カンパニー
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