世界観:VSA™

世界観:VSAとは、誰もが持っている思いです。人間がもつ実世界についての希望想定そして認識です。頭の中で考える思考パターン、思考回路 train of thought そして、気持ちから構成されています。何かを考え行動するときに使われます。

世界観は、仕事においては仕事観、人生については人生観、結婚については結婚観ともいいます。


直観は、堅牢な世界観を持つことで可能となる

意識して堅牢な世界観を持つことによって、直観が研ぎ澄まされます。

世界観により、目的となるが意識され、その実現のための方策と、その実現のための行動イメージを持ち感情を高め、行動方針を決め行動に移されていきます。

このような世界観の構造と特徴を理解して、世界観を鍛えて行くことにより瞬時で効果的で的確な判断そして行動ができるようになります。

瞬時に判断して行動するために、頭の中の思考の構造を定義したのが、世界観:VSAです。

思考するときに頭が真っ白になる経験をしたことがあると思います。その時の頭の状況が世界観がない状況です。頭が混乱してしまい行動できません。

論理的に行動すべきことが分かっても、行動に移せないことがあると思います。その時の頭の状況が、気持ちが伴っていない状況です。なぜするのか、感情が伴わないと行動できません。

気づき意味づけ直観アイデア創造仮説形成や、臨機応変の判断に影響を与えるのも、世界観です。

世界観により思考し判断していくことが有効です。堅牢な世界観を持つことで、頭が真っ白にならないようにし、気持ちを伴わせることができます。

カントは、世界に対する一定の直観を持っているといい、世界の直観を世界観といっています。


わかるとは、世界観を持つこと

判断力のある人間は、夢であるビジョンに紐づけられる行動のイメージと感情の回路が頭の中にあります。これが世界観:VSAです。

対象をみて Observe 、その世界観と照らしあわせることで、モノゴトを認識すると共に希望と合致してわかる Orient ことができます。わかるとは、理解して納得して行動に移せる状態になることです。

世界観に照らして行動パターンと希望に合致すれば瞬時にきめて Decide 、うごく Act ことができます

世界観を更新しわかる Orient のがOODAのビッグO:Orient です。OODAの起点あるいは軸足になっています。


世界観:VSAの構造

世界観:VSAは、以下の構造で定義されます:

  • 夢・ビジョン
    Vision :
    自己実現と所属する組織の構想を定めて確かめます。ビジョンとは実現していく世界のイメージです。自分の感情を伴った実現したい夢のことです。
    夢があり、夢と結びつけられることにより、動機付けとなります。
  • 戦略
    Strategy :
    ビジョン実現の方策を定めます。戦略は何に対してどうしたいかという方策です。将来の達成すべき状況のビジョンから逆算してとるべき戦略を決めます。
  • 行動方針
    Activities Directions:
    行動方針とは、状況に応じてどのような行動をとるかを決める行動の方向付けです。心の中の行動パターンから行動方針が決められます。行動方針にしたがい随時妥当なモノゴトを決めて実行します。

そして、このVSAメンタルモデル・感情をとおして行動に影響を与えます。

  • メンタルモデル・感情:心のイメージと状態
    Mental Models and Feelings :
    メンタルモデル mental model とは頭の中に持っている行動のイメージです。ビジョンと戦略実現に紐づけて行動のイメージを作ります。
    感情 feeling とは心の状態です。感情には、情動 emotion と気分 mood があります。情動とは恐怖や怒り、悲しみ、喜びなどの強く短時間の感情です。気分とは憂鬱、気だるい、前向き、明るい、元気などの微弱で持続的な感情です。気分は意識できないこともあります。

戦略」の詳細については、こちらを参照してください。
メンタルモデル」の詳細については、こちらを参照してください。

世界観:VSAは、直面する実世界の状況に応じて三つの適用形態があります。


VSA適用形態1:単純な合致での直観

人間は、思考モデルの中に、行動のパターンを認識しています。一定の共通点、法則をパターン認識(Pattern Cognition)します。

その場のその時の情況に応じた判断、いわゆる臨機応変の判断においても、思考モデルが効果を発揮します。過去のパターンを記憶した思考モデルに従って、即断することができます。

すでに同様な判断のモデルが思い浮かぶ、再認(Recognition)の場合には、思考モデルの単純な合致の形態です。直観/判断の思考モデルです。


VSA適用形態2:援用での直観

思考モデルに援用できるものがあることが思い浮かべば、それらを組み合わせたり、アナロジとして修正したりして、援用して新しいアイデアを創造します。

直観/判断の思考モデルで、思考モデルの援用の形態です。


VSA適用形態3:転移学習/アナロジ推論

アイデア理論の創造も、観察した情報と思考モデルに基づいて行われます。そこで仮説が形成され、その仮説を実証実験し仮説の妥当性が確かめられます。

アイデアや理論の創造で有効な方法の一つが、転移学習(Transfer Learning)です。アナロジ推論(Analogical Reasoning)とも言われる方法です。転移学習は人工知能分野の概念です。アナロジ推論は経営学の概念です。

アイデアを考える場合に、過去のパターンを引き出して、直面した課題になぞらえて解答を導きだします。

イノベーションも、思考モデルの中にあるパターンを組み合わせて新機軸を発想します。そこで、同様の他の事例での類似パターンがその課題に対して転移されて適用されます。

アナロジの事例で出されるのが、トヨタ生産方式の生みの親として有名な大野耐一氏の話です。彼はカンバンをアメリカのスーパーマーケットの棚在庫を見て、アンドンをバスの降車ボタンを見て着想しました。

Googleの創業者ラリー ペイジ Lawrence Edward “Larry” Page が言うようにアイデアに価値はありません。実行することが大事です。

転移学習」の詳細については、こちらを参照してください。


ナレッジマネジメント

世界観は、一般知識であるスキーマタクソノミーにより分類整理して持つと、自らの世界観を見えるようにでき効果的です。この知識を分類整理し呼び出せるようにするのが、ナレッジマネジメントです。世界観から自らの知識を呼び出せるようにしてくれます。

スキーマ」の詳細については、こちらを参照ください。

タクソノミー」の詳細については、こちらを参照ください。


世界観:VSAの学習の方法論

世界観の新たな構築には、実験と訓練、学習の方法論が使われます。

教育・学習の方法論」の詳細については、こちらを参照ください。


世界観の効果

人間は世界観を意識して持つことによって、脳がその後の同様の情報を高速に処理することができます。

人間は世界観を形成すると、脳の負担と時間を節約するために、慎重に考慮した分析を省略して、瞬間に処理することができます。


世界観を適用する目的

ビジネスになぜ世界観を使うのか、その目的は下記の三点に要約できます。


方向性の明示
企業のビジョンと行動を紐づけることができ、行動を起こす際に方向性が明確になります。

アクションを取る行動の利用者であるお客様の効果と所属する提供者である企業の利益を明示することができ、方向性が明確になります。


行動の確信
行動が正しいかどうか確信を与えてくれます。


継続性
長い期間に変わらない普遍的な継続的な方向性を示してくれます。戦略や行動方針の継続性が保たれます。


日本企業へのOODA適用の成果

日本企業へのOODA導入適用の成果については、こちらを参照ください。


OODA関連論文の公開

日本が再興するためにお役に立ちたいと考え、本稿等の論文を公開します。主な論文とその要約は、こちらを参照してください。


OODA本の出版:アンケートのお願い

OODAの考え方を日本の企業や組織に浸透していくことを期待する声が高くなってきています。このような要望に応え、OODA本の構想を練ってまいりました。

現在、みなさま方と一緒に書籍を作って行くために、本の内容についてご要望ご意見などをお伺いしております。

アンケート」をこちらにてお願いします。ホワイトペーパーをお礼に贈呈します。

著者:アイ&カンパニー 入江仁之
脚注:本論文はフィードバックに基づき随時、更新しております。
脚注:OODAの研修・実装の詳細はこちらを参照してください。
出典:本論文は2005年以来のOODA実装結果に拠る提言です。参考文献こちらです。
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