トヨタ開発方式:TDS

トヨタの強みの一つがトヨタ開発方式 (トヨタ製品開発方式) TDS(Toyota Product Development System)です。


トヨタ開発方式TDSは、チーフエンジニアを中心に、市場/顧客の視点に基づいて商品企画、開発、生産技術、調達、原価管理、品質管理等をフロントローディングで決めていく製品開発プロセスです。トヨタの強みの一つとして、既に、欧米企業で研究がなされ世界的に有名となっています。一方の日本の製造業では、欧米企業と比べて必ずしも有名ではなく、TDSを適用することにより、なお大きな改革機会があります。

以下に、トヨタ開発方式 TDSと、先進の製品開発プロセスに基づいた、次世代の製品開発プロセスを紹介します。


事業創成方法論:RPAD

この戦略を遂行するためには、商品製品企画・調査研究開発の再定義が必要であり、市場展開のロードマップによる推進管理が肝要です。そのための指針を含めた全体体型がRPAD方法論です。


製品開発生産性向上:HPDモデル

開発リードタイム削減の次のテーマが、製品開発の生産性向上です。先進企業はすでに成果を出しています。市場投入製品のヒットと製品開発効率性の向上です。

競争が激しいマーケットで、持続的な成長を確実にするために、製品開発/生産技術の網羅的かつ構造的な見直しと再定義が必要になっています。

このために、製品開発/生産技術の網羅的かつ構造的な見直しと再定義を行うのが、アイ&カンパニーが提唱するRPAD体系におけるHPDモデルです。

・先端先行開発の管理によるアーキテクチャの設計開発
・商品製品戦略とポートフォリオ管理
・ハード、ソフトとサービスを網羅したのライフサイクルの品質とコストを改善するためのコンフィグレーション管理と開発プロセス管理
・生産技術と販売物流サービスとのクローズドループの仕組みによるフロントローディング
・組織能力の向上のためのインフラなど

多面的な要素を構造的に見直すことが求められています。


トヨタ生産方式TPSにおけるPDCA

元来、PDCAは品質管理の領域で使われてきた管理手法です。これが日本の多くの企業では、経営管理においても適用されています。そこでは、管理部門と現場を分け、管理部門が計画(plan)し、現場が実行(do)し、その結果を確認統制(check)して、また行動(action)するサイクルになっています。ここでは実行するのが先で、その結果のフィードバックを得ることに焦点を当てています。

PDCAはトヨタ生産方式TPSにおいて、現場のSQC活動で自ら計画し実行結果を検証する際に使われています。


組織能力

一方、次世代の経営においては、実行の前から常にセンスメイキングしています。つまり、マーケットの声などの環境からのフィードバックに感知能力を総動員(observation)し、情勢判断(orientation)します。

例えば、自動車OEMの例では、品質問題の7割以上の原因が、既にこれまでに起きていたものであリました。新たな製品技術の投入に対するフィードバックに加え、従前からの製品に関わるフィードバックを含めた、網羅的なフィードバックが重要となっています。


モデルベース開発:MBD

製品開発の世界では、モデルベース開発(MBD)などCAE(computer aided engineering)の適用が進んでいます。これらは、モデルによりシミュレーションで結果のフィードバックを得ようと取り組んでいます。これに加え、実際のマーケットで顧客からのフィードバックを得ることが重要です。これまで、VOC(voice of customer)という概念で、取り組みがなされてきたが、ネットワーク時代のIoT(Internet of things)などの新たな技術により、網羅的なフィードバックを得ることが可能となってきており、これにより本来あるべきクローズドループが実現されます。


OODAループ

米軍ジョンボイド大佐は、トヨタ生産方式、トヨタ開発方式からなるトヨタウェイを高く評価され、OODAを提言しています。

例えば、お客様が求めるモノと価格を所与として製品開発、原価企画などを行うトヨタ開発方式や、会議室ではなく、現地現物やお客様を中心で本質に切り込んでいく発想法です。

OODAはトヨタ開発方式の他に以下の理論に基づいています。
軍事戦略論:
孫子の兵法
宮本武蔵の五輪書
クラウゼヴィッツの戦争論」など
経営理論:
「トヨタ開発方式」など
数学理論:
ゲーデルの不完全性定理」など
物理学(熱力学、量子力学):
熱力学第二法則
ハイゼンベルグの不確定性原理」など

OODAループ」の詳細につきましては、こちらを参照してください。

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