クネビンフレームワーク Cynefin Framework

クネビン フレームワーク Cynefin Frameworkとは、不安定性 Volatility、不確実性Uncertainty、複雑性 Complexity、曖昧性 Ambiguity の増したVUCAの世界において、実際の世界をどのようにとらえて、どのように考えて行動したらいいかを体系づけたものです。

デイビッド J. スノウドン David J. Snowden とメアリー E. ブーンMary E. Booneにより提言されました。


OODAの適用が必要な状況を示すと、下図のように状況を4象限に分類できます。


単純 Simple

単純(Simple)とは、安定して因果関係が誰にでも明らかな状況です。正解が明確です。

作業者が感知senseして分類categorizeして対応respondすることが求められます。

評価指標 parameter を設定して指揮命令 command and control (C2)することが有効です。意思決定は権限委譲され自動化されることも容易です。

借入金返済処理がこの領域にあてはまります。対処すべき行動が明確に決まっています。


繁雑 Complicated

込み入った、繁雑 Complicated の状況は、最低でも一つの正解があります。ここでは、明らかな因果関係があります。

エクスパート達人が現地現物で感知senseして分析analyzeして対応respondすることが求められます。

油田や鉱物の探索、フェラーリなどの車の修理がこのカテゴリーにあてはまります。


複雑 Complex

複雑 Complexとは正解を得ることがわからない状況です。ブラジルの熱帯雨林のような世界です。

まずは専門家が実験で精査probeして、その後、感知 senseして対応 respond することが求められます。

アポロ13号の事故がこのカテゴリーにあてはまります。専門家も正解がわかりませんでした。解決策を見つけ出さないと宇宙飛行士が死亡する状況でした。

ユーチューブ YouTube の創業もこの例です。当初は今の世界で使われている使われ方を想定できませんでした。

実世界はほとんどがこのドメインです。今季の売り上げ減少。経営陣の刷新。M&Aなど様々です。


混沌 Chaos

混沌 Chaos とは正解を探すことが無意味で無駄な状況です。状況が変わり続け管理できるパターンがないため因果関係を見極めることは不可能です。

まずは直観的なリーダーシップにより行動actして秩序をつくり、感知 sense して対応respondすることが求められます。

911はこのカテゴリーにあてはまります。襲撃を受けて、ルドルフ・ジュリアーニRudolph (Rudy) Giuliani ニューヨーク市長が直接指揮をとり秩序を取り戻す指示をしました。


無秩序 Disorder

クネビンフレームワークでは、煩雑と混沌以外の無秩序 Disorder があるとされます。この状況でも対応行動はOODAとなります。


状況・行動フレームワーク

私たちが日常、どのような状況ではどのように考えて行動したらいいかを明らかにするために有効なのが「状況・行動フレームワークSituations Actions Framework」です。

クネビン フレームワークでは、状況がMECEで定義されていませんでした。また、状況に対応した行動が示されていませんでした。

状況・行動フレームワークでは、どのような世界でどのような判断と行動をしたらいいかを示してくれます。状況を想定内と想定外および行動を瞬時と持続で分類しMECEになっています。

状況・行動フレームワーク」の詳細は、こちらに紹介しています。


VUCAフレームワーク

VUCAという用語が注目されています。VUCAが今の世界を表しているためです。

このVUCAを構造的に整理して対応する方法を考えておく必要があります。

VUCAフレームワーク」の詳細は、こちらに紹介しています。


お問い合わせ

クネビンフレームワーク」の詳細、「研修セミナー」「講演」「経営コンサルティング」「助言」などのお問い合せは、こちらへお願いいたします。

著者:アイ&カンパニー
脚注:Cynefinは生息地という意味のウェールズ語です。
脚注:発音はクネビン [kunevɪn] あるいはカネヴィン[kʌnɨvɪn]です。
脚注:本論文はフィードバックに基づき随時、更新しております。
脚注:OODAの研修・実装の詳細はこちらを参照してください。
出典:本論文は2005年以来のOODA実装結果に拠る提言です。
出典:David J. Snowden and Mary E. Boone (Nov 2007)
   A Leader’s Framework for Decision Making, HBR
出典:その他の参考文献こちらです。
© 2015,2016,2017,2018  I & COMPANY or its affiliates. All rights reserved.