戦略的調達の必要性
コスト構造改革の方策として有効なのが戦略的調達 (Strategic Sourcing)です。調達戦略に基づく購買活動(Procurement)とは異なります。
製造業の場合、支出項目に占める材料費の比率は約60%程度と考えられ、その中でも直接材料費は約70%およそ売上に対して約40%を占めています。
このような購買コスト全体を抜本的に削減する視点から戦略的調達を実現します。
戦略的調達の方法論
戦略的調達とは品目/サプライヤ選定と購買業務にまたがる所謂「調達(Sourcing)」領域で、抜本的なコスト削減を実現する方策です。
コストドライバとなる品目/サプライヤ選定を標準化・合理化し、購買要求段階からコストダウンを直接材だけでなく、間接材も含め実現します。
購買コストにおける重要なコストドライバは購買部品管理点数とサプライヤ数です。多くの場合、以下の重複が存在し、集約によるボリュームディスカウント、単価の相違の低価格への統一などによるコスト削減の余地があります:
・部品の重複
新規同一機能部品を登録による部品の重複が生じています
・ベンダーの重複
同一部品の複数サプライヤへの個別価格交渉によるベンダーの重複が生じています
・拠点の重複
拠点間での個別購入による重複が生じています
・購買部門の重複
同一、同様部品の購買を本社、事業部等で個別に交渉し購買する部門があり重複が生じています
戦略的調達の実績
私どもの戦略的調達による購買コスト削減実績は、33%に及びます。その内訳は、以下のようになります:
・市場価格に対する削減:5-11%
・各社単独交渉締結価格からの削減:5-8%
・全社集中購買価格からの削減:2-6%
・サプライヤとの統合管理:5-11%
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著者:アイ&カンパニー
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