OODA:アルプス遭難の事例


判断の具体例

私たちは不十分な情報で判断をしなくてはならない場面に直面します。判断しないことで大きな代償を負うことが多々あります。

本稿では、OODAで求められる判断の具体例を紹介します。

現実を把握するために入手できる情報は完全ではありません。しかし、そこで判断をすることで成功がもたらされます。

不完全な情報でもそこで判断することにより成功した事例を紹介します。これは、カール E. ワイク Karl E.Weick が紹介し世界的に有名になりました。

これは、ハンガリーのノーベル生理学・医学賞受賞者アルベルト セント-ジェルジAlbert Szent-Györgyiが語っていた話をチェコの詩人ミロスラフ ホルブMiroslav Holubが詩にして紹介しています。


ハンガリー軍隊:アルプス山脈での遭難

それはスイスでの機動演習のときに起こりました。ハンガリー軍小隊の若い中尉は偵察隊をアルプスの凍てつく荒れ地へ送りだしました。

その後すぐに雪が降り始めました。2日間雪が降り続きました。偵察隊は戻りません。中尉は苦しみました。彼が派遣した部下たちを死に追いやってしまったのではないかと。

しかし3日目に偵察隊が戻りました。彼らはどこにいたのか? 彼らはどのようにして道をみつけたのか?はい、その男がいいました。自分たちは道に迷い、これで終わりかと覚悟しました。すると、隊員の一人がポケットの中に地図を見つけました。そのおかげで私たちは落ち着きを取り戻すことができました。私たちは野営し吹雪をやり過ごしました。 その後地図で帰り道を見つけだしました。そしてここにいるのです。

中尉はこの命を救った地図を見せてもらいました。よく見ると、それはアルプス山脈の地図ではありませんでした。

ピレネー山脈の地図だったのです。

間違った地図であってもそれがきっかけで気づきとなります。そして一度気づくとそれが発火点になって考えが発展して意味付けがされます。そして行動を起こし偵察隊は生還したのです。


解釈

この事件は様々なところで紹介されていますが中身が変わって、ピレネー山脈に登った登山隊が雪崩に遭遇という話で伝わっているのを目にします。

しかしそれからの解釈はこちらの原典と同様になっています。つまり間違った地図でも助かると主張されています。間違った引用の事例からも、「人間は認識を誤ることがありますが、認識が誤っていても行動することにより結果を導くことができる」といえるのです。


意味づけの方法論:センスメイキング

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著者:アイ&カンパニー 入江仁之
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