孫子の兵法

孫子の兵法とは、紀元前500年ごろに中国春秋戦国時代の軍事思想家孫武が書いた兵法書です。戦争に勝ち残るのは運ではなく人間の判断力によるところが大きいことを理論化しています。

計、作戦、謀攻、形、勢、虚実、軍争、九変、行軍、地形、九地、火攻、用間の13篇から構成されています。

孫子の兵法は命がけの容赦のない判断方法を示しています。米軍が研究しOODAにおいても考え方が取り込まれています。

いくつかご紹介します。


分かる:世界観の原則

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず。」といいます。


戦略:脱形式・脱形骸化のの原則

「百戦百勝は善の善なるものにあらざるなり。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり。」といいます。
戦争の目的を戦闘と限らないで、交戦意思を無くすことに重心をおいています。

「戦いはをもって合しをもって勝つ」といいます。
奇正(Ch’i 奇 Cheng 正)とも言われています。正道があって初めて奇襲が生きます。


心・感情:脱固定観念の原則

「兵は詭道なり」ともいわれています。
欺瞞で、知性、精神的に優位に立つことができます。敵の知性と精神を崩壊に追い込む。敵の裏をかく。相手に驚愕、驚きを与えることで、勝ち残れます。


主体性:自律分散の原則

「将の能にして君の御せざる者は勝つ」といいます。
将軍が有能で君主がそれに干渉しなければ勝つといっています。

「君命に受けざる所あり」といいます。
将軍は現場の責任者であり君主の命令を受けないこともあります。上司の命令が意に沿わない場合にはリスクをとって正義を貫くことも重要だといっています。


チーム:自他非分離の原則

「道とは国民を君主と気持ちを一にして、危険をおそれず君主と生死を共にするようにさせる」といいます。

相互の尊敬等による信頼関係が作られることが重要です。


OODA

以上のように孫子の兵法はOODAの原則に取り込まれております。

米軍ジョン ボイドにより開発されましたOODAは、孫子の兵法の他に以下の理論に基づいています。
軍事戦略論:
「孫子の兵法」
宮本武蔵の五輪書
クラウゼヴィッツの戦争論」など
経営理論:
トヨタ開発方式」など
数学理論:
ゲーデルの不完全性定理」など
物理学(熱力学、量子力学):
熱力学第二法則
ハイゼンベルグの不確定性原理」など

OODAループ」の詳細につきましては、こちらを参照してください。

 

著者:アイ&カンパニー 入江仁之
脚注:本論文はフィードバックに基づき随時、更新しております。
脚注:OODAの研修・実装の詳細はこちらを参照してください。
出典:本論文は2005年以来のOODA実装結果に拠る提言です。参考文献こちらです。
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