クラウゼヴィッツの戦争論

クラウゼヴィッツの「戦争論」とは、プロイセンの将軍カール フォン クラウゼヴィッツ  Carl Philipp Gottlieb von Claußwitz による戦争と軍事戦略に関する理論です。ナポレオン戦争終結後の1832年にドイツで出版されました。その後の時代に大きな影響を与えている軍事戦略の古典の名著です。

戦争そのものがなにかを分析し理論体系化しました。戦争は敵対する意志の不断の相互作用であるといいます。

戦争、戦略、戦闘、戦闘力、防御、攻撃、作戦計画の各々の視点から議論されています。

クラウゼヴィッツは、戦争を、国民、軍隊、政府の三位一体として戦争に影響しているといいます。戦争は政治の延長線上にあることを主張しています。戦争を制約する政治の位置づけが重視されています。


戦略:脱形式・脱形骸化の原則 Schwerpunkt

クラウゼヴィッツは、戦争の目的は敵の国土の軍事占領ではなく、敵の戦力と戦意を粉砕することとします。

効果の高い目標である重心 Schwerpunkt / 副題 Nebenpunkte を見極めることが重要です。重心を特定し攻撃することによって勝利をもたらします。

クラウゼヴィッツは、最終像を考えないで最初の行動をとるなといいます。


主体性:自律分散の原則 Auftragstaktik

委任戦術 Auftragstaktik (Mission Command, Mission-type Tactics)により、情況に応じて主体性をもって実行することが重要です。

戦場では霧が立ち込めたり、部隊の中で摩擦が生じたりして、計画どおりには行きません。

クラウゼヴィッツは、主体的に知性と忍耐力で乗り越えなくてはならないといいます。


OODA

以上のようにクラウゼヴィッツの戦争論はOODAの原則に取り込まれております。

米軍ジョン ボイドにより開発されましたOODAは、クラウゼウィッツの戦争論の他に以下の理論に基づいています。
軍事戦略論:
孫子の兵法
宮本武蔵の五輪書
「クラウゼヴィッツの戦争論」など
経営理論:
「トヨタウェイ」:トヨタ生産方式、トヨタ開発方式など
数学理論:
ゲーデルの不完全性定理」など
物理学(熱力学、量子力学):
熱力学第二法則
ハイゼンベルグの不確定性原理」など

 

 


OODAループに興味を持たれた方へ

日本の組織を蝕む病とその原因を明らかにし、日本を再生させて行かなくてはなりません。OODAループが再生の道筋を示してくれます。少しでもお役に立てるよう論文を公開します。

OODAやPDCAについて興味を持たれた方は、以下に詳しく紹介していますのでご覧ください:

OODAループに関する主な論文のリストとその要約を、こちらに紹介します。
代表的なものは、以下の3つです:
OODAループ:戦略の一般理論[詳細]
OODA思考:「世界最速の思考法」
OODAマネジメント:「すぐ決まる組織」の作り方

PDCAサイクルに関する主な論文のリストとその要約を、こちらに紹介します。
代表的なものは、以下の2つです:
PDCAサイクル:問題点と致命的欠点
PDCAOODAの違い


OODAの書籍刊行

OODAループを日本の企業や組織に浸透していくことを期待する声が日々に高くなっています。三年以上に渡りOODAループに関する本格的な書籍の出版を準備してまいりました。これまでに数十万の方々が本稿を読んでいただき、多くの方々からご意見をいただいてきました。サイト上で恐縮ですが、お礼を申し上げます。ありがとうございます。頂いたご意見はとても参考になっております。おかげさまで執筆が進んできております。引き続き、本の内容についてご要望ご意見などをお伺いしております。アンケートこちらにてお願いします。

 


著者:アイ&カンパニー 入江仁之
脚注:本論文はフィードバックに基づき随時、更新しております。
脚注:OODAの研修・実装の詳細はこちらを参照してください。
出典:本論文は2005年以来のOODA実装結果に拠る提言です。参考文献こちらです。
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